くわい(慈姑・クワイ)の糖質やカロリーは?栄養や由来などまとめ

くわい(慈姑・クワイ)はお正月のおせち料理にも使われる根菜のひとつです。先日くわいを食する機会があり、とても美味しかったので、ダイエット中に気になる糖質量やカロリー、栄養素などについてまとめてみました。

くわいのカロリー

くわい(慈姑)のカロリーは、以下の通りです。

カロリー
1個約20gあたり 約25kcal
100gあたり 約126kcal

くわいの主成分は、炭水化物と水です。このため、脂質はほとんど含まれていませんが、100gあたりのカロリーはやや高くなります。

同じ根菜で似たような食感の、じゃがいも100gのカロリーと比較すると、くわいのカロリーは約1.6倍となります。結構高カロリーですね…。

ダイエット中は食べ過ぎ注意ですが、調理法や調味料にも気をつければ、1個2個くらいまでであればカロリー的にもセーフといったところでしょうか。

くわいの糖質量

くわいの糖質量は以下の通りです。

糖質量
1個約20gあたり 約4.8g
100gあたり 約25g

くわいは約25%が炭水化物であり、含まれている食物繊維量はごくわずかです。このため、カロリーだけでなく糖質量も高くなります。

くわい1個あたり約5gの糖質が含まれます。これは、角砂糖約1.3個分であり、じゃがいもと比べると約1.5倍となります。

ダイエット中にはカロリー同様、食べ過ぎには気をつけたい食品ですが、お正月のおせちで1個くらいまでならセーフといったところでしょうか。

くわいには食物繊維もわずかに含まれていますが、量は多くないので、くわいを食べるときは繊維質の多いおかずなども一緒に摂れば、糖質の吸収をすこしゆるやかにすることができると思います。

あとはよく噛んで食べることが基本です。

くわいの栄養成分

くわいには、様々な栄養成分が含まれています。

むくみ解消

ナトリウムを体外に排出する働きのあるカリウムが豊富に含まれているため、むくみ解消が期待できます。また、おせち料理は味付けの濃い料理が多いため、一緒に食べることで塩分を排出する助けになります。

抗酸化作用

ビタミンEが含まれているため、抗酸化作用によるアンチエイジング効果も期待できます。また、血をさらさらにして血流をよくするなどの働きもあります。

血液やたんぱく質を作る

葉酸が含まれているため、妊娠初期の赤ちゃんの発育や、血やたんぱく質を作るの手助けをしてくれます。また、女性の子宮内の環境を整えるなどの作用も期待できます。

骨を作る

骨を作る、カルシウムやマグネシウムが含まれています。

糖質や脂肪の代謝をよくする

食事で摂取した糖質や、脂肪の代謝を良くするビタミンB群が含まれています。

くわい(慈姑)とは?

慈姑(漢字の読み方はくわい)は、オモダカ科に属する水生植物です。ちょうど水田で稲を育てるようのと同じように栽培され、旬は冬場です。もとは中国からやってきたもので、現在日本では埼玉県で多く栽培されています。

くわいは地下の塊茎部分を食用にします。塊茎というのは、じゃがいものような感じで、くわいも根菜の一種です。

日本では縁起物として正月のおせち料理にも用いられます。縁起物とされる由来は、くわいの塊茎から勢いよく芽が出ることから、「芽が出る=出世する」「芽出たい=めでたい」というゲン担ぎなのだそうです。

くわいの名前の由来は、芽が農家で使用するくわという道具に似ていることから、「くわいも」と呼ばれるようになり、それが次第に省略されてくわいと呼ばれるようになったという説や、い草に似ていることから、「食えるい草」が訛って、くわいになったという説もあります。

また、漢字では「慈姑」と書きます。ちょっと難しいというか読めない読み方ですね。

このような漢字を書く由来は、一つの地下茎にたくさんの芋がつきます。それを母親が子供を慈しんで育てている様子に見立てて、慈姑にされたという説があります。

くわいが縁起物とされる由来のもうひとつに、子宝に恵まれるという意味もあるそうです。

ちなみに、慈姑頭と呼ばれる男性の髪型もあり、これは髪を結った形がくわいに似ていることからきているそうですが、いわゆるポニーテールです。そう、時代劇でお医者さんがしているあのヘアースタイルです。

英語では馬のしっぽ、日本ではくわい、国が違うと感性も全く違ったものになるのはとても面白いですね。

英語つながりですが、くわいは英語ではArrowhead(アロウヘッド)と言います。矢の頭?ではなく矢じりという意味もあるそうです。

くわいの味や食感は?

くわいには独特の苦みがあると言われていますが、私が食べたときは味付けはなくシンプルに煮たただけのものでしたが、苦味はほとんど感じませんでした。

でも味という味もしなかったような…。イメージとしてはちょっとユリ根に似ているような感じでした^^

食感は炒めるとシャキシャキ食感、煮つけるとホクホク食感になります。私は煮つけたものを食べましたが、ものすごくホクホクしていて、食感もユリ根やじゃがいもに近かったです。

芋類が好きな方は、かなり好きな味と食感だと思います。

くわいを大量に食べる機会はあまりないかと思いますが、カロリーや糖質が高いので、美味しさゆえの食べ過ぎには注意したいところです。

くわいの食べ方

しょうゆとみりんで味付けして煮るのはごく一般的なレシピですが、炒め物にしたり、丸ごと素揚げにしたり、もしくは薄くスライスして油で揚げて塩を振って食べるのも絶品なんだとか。

ちなみにスライスして揚げたものを、慈姑煎餅(くわいせんべい)ともいうそうです。和風ポテトチップの様な感じでしょうか…味は間違いなさそうなさそうです。揚げたてを食べてみたくなったので私も一度、慈姑煎餅のレシピを試してみたいと思います。

まとめ

くわいは1個(20g)あたり、約25カロリー、糖質約4.8gです。主成分は炭水化物であるため高カロリー高糖質ですが、おせちの場合は一度に食べる量は1個程なのでダイエット中でも食べ過ぎなければ問題ないでしょう。

くわいを食べるときは、ほかの食物繊維の豊富な食べものと一緒に食べることで糖質の吸収を抑えましょう。

また、くわいには体内の塩分を排出するカリウムが含まれているので、塩分の強いおせち料理との相性はよいです。

芽が出るという縁起物でもあるくわい。美味しく食べて開運もしてしまいましょう!

いかがでしたか。今回はおせちにも用いられるくわい(慈姑)についてカロリーや糖質などをまとめました。あなたのダイエットのお役に立てれば幸いです。ではまた!

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