フォアグラは太る?カロリー糖質や脂質は?栄養効果について

今回は世界三大珍味のひとつとして知られる、フォアグラのカロリーや糖質、脂質についてまとめてみました。油っこく、こってりしたイメージですが、意外と嬉しい効果もある食材でもあるのです。

先日、友人の結婚式でフォアグラのソテーをいただきました。個人的にはメインの肉料理よりフォアグラの方が美味しかったです。フォアグラは高級食材として知られていますが、最近ではファミリーレストランなどでも比較的身近な存在として楽しめるようになってきています。

フォアグラの糖質量

100gあたり (一切れ約)50gあたり
糖質量 1.5g 0.8g

フォアグラの糖質量は、ソテーひと切れ(1人分)50gで約0.8g程です。他の鶏肉などの肉と比較すると糖質量は多少高くなっていますが、それでも気にするほどの量ではないでしょう。

糖質量だけでみればフォアグラ自体は糖質制限ダイエット中でも安心して食べられますが、ソテーの場合は、付け合わせやソース、パテの場合は塗るパンの糖質量に注意が必要です。

フォアグラのカロリーと脂質

100gあたり (一切れ約)50gあたり
カロリー 510カロリー 260カロリー
脂質 50g 25g

フォアグラはなんと半分以上が脂質です。脂質は1gあたり9カロリーもあるため、フォアグラは他の肉と比較しても特にカロリーが高くなっています。

そして脂質の約90%を占めるのが、脂肪酸という物質です。この脂肪酸には、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の3種類があります。

フォアグラに含まれる脂肪酸の効果

フォアグラ100gには、飽和脂肪酸18g、一価不飽和脂肪酸27g、多価不飽和脂肪酸0.6gが含まれています。

飽和脂肪酸は、常温で個体なので体内で固まりやすく、とり過ぎるとドロドロ血の原因となり血流を阻害すると言われています。

そして血液中の中性脂肪やコレステロールを増やす作用があるため、とり過ぎると肥満や動脈硬化などの病気の原因になると言われています。現代の食生活では特にこの飽和脂肪酸をとり過ぎてしまう傾向にあります。

一方で、飽和脂肪酸は、体のエネルギー源や血管を作る重要な働きをしているため不足すると血管が弱くなり脳出血などのリスクが高まります。

フォアグラに含まれる飽和脂肪酸には、抗酸化作用があり、肌のしわを抑えたりニキビを減らしたりする作用もあるそうです。

また、細胞膜を保護したりホルモンを分泌する働きもあります。

不飽和脂肪酸は、常温で液体です。血液中のコレステロールや中性脂肪の調節をサポートし、いわゆる悪玉コレステロールだけを減らす(善玉コレステロールは減らさない)働きがあります。不飽和脂肪酸はさらに一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられます。

フォアグラに多く含まれているのは、一価不飽和脂肪酸のパルミトレイン酸と呼ばれる脂肪酸、多価不飽和脂肪酸であるリノール酸です。

マカダミアナッツなどにも多く含まれることで知られていますが、人体では皮膚に含まれています。これは老化により徐々に減少してしまうため、食事などで補う必要があります。アンチエイジングに効果的と言われています。

また、パルミトレイン酸は血管を強化する作用があり、脳の血管にも入ることができる脂肪酸なのだそうです。このため脳にも栄養を行き渡らせることができ、脳卒中といった脳に関する病気の予防も期待できます。

リノール酸は、体内で作り出すことができないため食事からとらなければならない必須脂肪酸といわれています。

ただし、リノール酸を含む食品はオリーブオイルやグレープシードオイルなどといった身近な食品に多く含まれているため、それほど気にしなくても不足することはあまりありません。

現在の食生活では不足よりも、とり過ぎに注意した方が良さそうです。

リノール酸には、悪玉コレステロールを減らしたり、肌の保湿効果やバリア機能を高めたりする働きがあります。

飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸ともに適切な量を摂取することにより様々な美容や健康効果があります。ただしいずれもとり過ぎは肥満や健康を害する原因になりかねませんので注意してくださいね。

フォアグラに含まれるビタミンやミネラル

フォアグラには、脂質以外にも様々な栄養素が含まれており、健康効果も期待できます。

銅(ミネラル)

鉄から血液がつくられるのをサポートする働きがあり、銅が不足すると血液を上手く作ることができなくなってしまいます。

また、骨を作るのを助けたり、活性酸素を取り除くといった作用もあるそうです。

栄養素としての銅の必要量はごくわずかです。普通の生活をしていれば不足することはあまりなく、また、とり過ぎると健康を害する恐れもあるそうですが、こちらも普通の食事をしていればとり過ぎの心配はありません。

レチノール(ビタミンA)

目の健康(目の角膜や網膜を守る働き)、美肌効果(皮膚や粘膜を保護する働き、肌の新陳代謝を促進する)、ガン予防(体内に発生した活性酸素を取り除く作用がある)

レバーやウナギなどに多く含まれています。

葉酸

妊婦さんがとった方が良いとされる栄養素ですが、日常でもしっかりとった方が良いと言われています。

血液を作る作用があり、細胞の再生を助けます。動脈硬化の原因となる物質を減らす働きもあり、また、月経前症候群の緩和にも効果があるとされています。

妊娠初期にも、子宮内の環境を整えたり、細胞分裂を促進することで胎児の発育を助けたりといった作用もあります。

フォアグラとは

ちょっと今更かもしれませんが、そもそもフォアグラとはどのようなものなのでしょうか。という点についても少しふれておきます。

キャビア、トリュフと並んで、世界三大珍味のひとつとして有名です。フォアグラは餌を大量に与えられたガチョウの肝臓です。このため、重量の半分以上が脂肪となります。最近ではガチョウの他にアヒルも用いられています。アヒルのフォアグラはガチョウに比べて安価です。

主な産地はフランスであり、消費量も世界一です。フランスやハンガリーでは、伝統料理として古くからお祝いごとの時などに食べられてきました。

調理法はパテに加工してパンに塗って食べたり、ソテーにして食べるのが一般的で、温かくする調理法も冷たくする調理法も使えることから、料理のバリエーションが非常に豊富です。

まとめ

 フォアグラ カロリー 脂質 糖質量
ソテー1人前約50gあたり 260g 25g 0.8g

フォアグラには、脂肪酸が豊富に含まれており、適量の摂取では美容健康効果が期待できますが、食べ過ぎれば、肥満、病気の原因にもなります。

お祝い事などでたまに食べる分には良いですが、あまり頻繁に食べると脂肪のとり過ぎとなり、肥満や生活習慣病を引き起こす原因となります。

といっても、フォアグラは高級食材なのでそれほど頻繁に食べる機会はないかもしれませんね。

フォアグラを食べる際は、野菜などの繊維質をたくさん食べる、付け合わせの脂質やカロリーに気を付ける、フォアグラを食べた日は、他の食事でカロリーの調整や脂肪の摂取を抑えるなどの工夫をするとよいでしょう。

個人的にはフォアグラの栄養素や効果は、積極的にとり入れて得るというよりは、エネルギー源となったり、体に良い栄養素もたくさん含まれているという点に注目すれば、ダイエット中でも美味しくいただくことができますし、食べた後の罪悪感を減らすという意味で考えています。

カロリーと脂肪分にだけ着目してしまうと、せっかくの美味しい食事も楽しめなくなりますし、「太る」と思って食べるのと、「これでますますきれいで健康になる」と思って食べるのとでは、ダイエットにも大きな差が出ると思います。

私自身18キロやせた経験上、ダイエットでは、運動や栄養バランスを考えたり、肥満の原因となる栄養素をとり過ぎないように注意することも、もちろん必要ですが、それ以外に心理的な「罪悪感」をコントロールすることも大きなポイントになると考えてます。

ダイエットとは減量ではなく、毎日の食事のことを意味します。楽しく、おいしく、健康的にきれいになるということなのです。

いかがでしょうか、あなたのダイエットのお役に立てれば幸いです。ではまた。

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